細井舞 明治大学[商学部]

大学は義務じゃない。だから別に行かなくてもいい。

皆さんがこの言葉を、初めて会った受験塾の先生に言われたら、どう思いますか?
正直なところ私は、この言葉を梅田先生から投げかけられたとき、変な先生だなあと思いました。
こんな衝撃的な言葉を、大人から、ましてや塾の先生から投げかけられたのは初めてだったからです。
ですが受験を終えた今、この言葉で先生が何を伝えたかったか理解した今、自信をもって断言できます。
梅田先生なしで受験に臨むなど、本当に考えられません。

人生のターニングポイントとなった出会い

苦手だった英語のスキルアップを求めて行った塾で、たまたま担当の先生だったのが梅田先生でした。
当時の私は、目先の大学受験のことしか考えておらず、自分が将来具体的に何をしたいかなんて、露ほども考えていませんでした。
「学生の本分は勉強」という、この世で当たり前に提唱されているこの言葉を周りの多くの大人たちに言われ、私はそれを字面通りの意味に捉え、ただ漠然と受動的に勉強をしていました。
だからこそ、初めての授業で大学に行かなくてもいいという先生の言葉を聞いた時、本当に衝撃を受けました。
同時に、先生の授業の虜にもなったのですが。(笑)
とにもかくにもこの梅田先生との出会いが、私の人生を変えるターニングポイントになったのです。

なぜその大学に行くのか。自分は何者になりたいのか

先生が放った「大学には行かなくてもいい。」というこの言葉には、「それなのになぜ、君は大学に行くのか。そこを考え抜く。」という真の命題が込められています。
受験をして、なぜその大学に行くのか。大学で何を学び、自分は何者になりたいのか。
そして、私の個性は何なのか。

これを考えるところから、先生との対話が始まりました。
梅田先生のものを見る視点や角度はいつも新鮮で刺激的で興味深いものばかりですが、その考え方を私たちに押し付けてくることは決してありません。だからこそ私は先生の授業が大好きでした。
英語の授業を受けに行っているはずなのに、気づけば英語の成績が上がるだけでなく思考力も身についていました。

「自分が何のために受験という道を選び、何のために勉強しているのか。」
受験しようと本格的に決めたのは高3で、それまで周りの友達の影響でなんとなく勉強していた私でしたが、これを考え自分を見つめなおすことで勉強する目的を明確にでき、モチベーションを下げることなく受験を乗り越えることが出来ました。

ディスカッションで能動的に勉強できました

授業形式も講義を受けるだけのものではなく、毎回グループワークの時間がありました。
意見を出し合いながらのディスカッションでは、個性豊かな仲間たちと英語力を磨くだけでなく、自分の意見を発信する力も養え、能動的に勉強できました。
現在大学の授業でディスカッションを行う時、この時の経験を活かせているなと実感しています。

私は梅田先生に出会うまで、答えが出ない問が苦手でした。
白黒つけて結論を出すほうが、考え抜くことよりも簡単で、且つすっきりしたからです。
ですが先生と出会い、僅かながら成長したと感じる今、答えがすぐに出なくても考え続けることの楽しさを知りました。
物事そう単純じゃないからこそ、これから出会う沢山の方々から刺激を受け、多くの可能性に視野を広げ、考えることをやめない人でありたいと思います。

梅田先生との出会いに心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました!