松島徹 早稲田大学[国際教養学部]


私が梅田先生と出会ったのは高校3年生のとき、当時通っていた塾の夏期合宿でのことでした。

既に受験本番まで半年となっていたこともあり、この時点までに受験に向けた英語の基礎固めは概ねできていて模試の成績も安定しており、ここからは過去問演習をはじめ、志望校の合格に特化した勉強に切り替えていくという時期でした。
一方で、その時の自分は大学合格をゴールと考えそれに向けて勉強に取りくんでいたので、実際に大学に入学した後は何をしたいのか、というところまでを考えることはほとんどありませんでした。
そんな中、塾の合宿に参加するために来た苗場で、梅田先生と出会い衝撃を受けました。

そもそもなぜ大学に行きたいのか

さて、みなさんは塾や予備校の授業というと、限られた時間の中で大学合格に必要な知識を可能な限り詰め込み、その定着を図るために問題演習やテストを行うというイメージを持っているかと思います。
しかし、合宿最初の梅田先生の授業はそのほとんどの時間を「そもそも何故大学に行きたいのか」「大学で、あるいは大学を出てから何をしたいのか」ということを問いかけてくるような授業でした。
そして、その授業で何よりも衝撃的だったのが「せっかく一生懸命受験勉強をして難関大学に合格したのに、大学に入った後はつまらない群れに入り、その動きに合わせた行動しかしない人」がたくさんいるという事実を知ったことでした。
自分は絶対にそのようにはなりたくない、自分のやりたいことを見つけてそれを突き進めていきたいという思いを抱き、そして梅田先生の授業から何か吸収したいという考えで後期からの授業を受講することに決めました。

本質的な英文読解に特化

私は家や学校から梅田先生の校舎までの距離が遠かったため、平日は地元で勉強をし、日曜日の講座を受講することに決めました。
そこでは、英語の読解がメインで扱われていましたが、塾でよくある受験テクニックを元とした解説ではなく、日本語とは異なる英語独特の文章構成のルール(結論→証拠・具体例→まとめ)や、受験英語だけでなく大学に入った後も役立つリベラルアーツの話など、「本質的な英文読解」に特化した授業だと感じました。
そして何よりも思ったことが、「梅田先生は生徒一人ひとりを本当に大切にしているな」ということです。
画一的に全員に同じことを言うのではなく、面談などで個々の生徒の状況を把握し、その生徒の夢ややりたいことの実現のために時には大学受験以外の選択肢も視野に入れながら的確なアドバイスをしてくださっていました。

このような梅田先生の授業を受けていく中で、私はだんだんと大学入学後にやりたいことを突き進んでいく自分の姿をイメージできるようになり、ワクワクできるようになりました。
その結果、大学受験そのものが「目的」ではなくなりたい自分を実現するための「手段」と捉えられるようになり、授業中はもちろん、地元にいるときもより一層勉強に身が入り、志望校合格に結びついたのではないかと思います。

大学進学後も活かすことができました

梅田先生の授業で学んだことは大学受験だけでなく、大学進学後も大いに活かすことができました。
私が進学した先は早稲田大学の国際教養学部という、ほとんどすべての授業が英語で行われるという少し変わった学部でした。
それゆえ、海外経験が浅い私は苦労しましたが、梅田先生から学んだ読解技法を応用することでしっかり大学での勉強も楽しみながら取り組むことができ、1年間の交換留学やその後の海外インターンシップで様々な経験を積むこともできました。

さらには、梅田先生が授業や面談で話されていたことを実践することで、高校までと比較して圧倒的に自分のやりたいこと、なりたい自分像を考え行動できるようになったと思います。
勿論失敗することや周りから反対されることもありましたが、留学・学生団体の運営・新規事業への共同参画といった幅広い経験を積むことができ、先述した「つまらない群れに入り、その動きに合わせた行動しかしない人」ではなく、「自分でやりたいことを見つけ、その実現に向け必要な人と出会い関わり、実現に向け行動できる人」に大きく近づくことができたと思います。

大学卒業後はいよいよ社会人として会社に勤めつつ、「日本の若者をもっと元気にさせられる人」になることを目指し更に勉強と行動を重ねていきます。